詞・画・聲
自分の名前を生きる人、詞画聲
路上ライブで出会う人々。季節ごとに変わる景色。
そして、その瞬間にしか生まれない言葉。
シンガーソングライター・詞画聲は、
自身の名前に込められた
「詞」「画」「声」を通して、
世界を表現し続けている。
Part 1
音楽との出会い
詞画聲が音楽を始めたきっかけは高校時代にある。 本当はバレーボール部に入りたかったが、男子バレー部がなかったため、軽音楽部に入部することに。 偶然のようにも思えるその選択が、現在へと続く音楽活動の始まりになった。 今でもバレーボールは好きで、アニメ『ハイキュー!!』もよく観るそうだ。 人生の転機とは、案外そんな小さな偶然から始まるのかもしれない。
Part 2
「主人公」ではなく、「景色」
数ある自身の楽曲の中で、特に思い入れのある作品として彼が挙げたのは、 『口紅色の夕陽』。 この曲は、自分の音楽観を最も表現できた作品だという。 多くの楽曲が聴き手を主人公として描く一方で、彼が大切にしているのは少し違う。 「景色を見せたい。」 夕焼け。 街並み。 季節の空気。 その瞬間にしか存在しない色や匂い。 彼の歌詞には、物語だけではなく映像がある。
Part 3
『Name』が生まれた夜
もうひとつ、大切な作品がある。 『Name.』 以前活動をしている中で、思うように制作が進まなかった時期があった。 東京の夜空を見上げながら生まれた楽曲だった。 苦しい状況の中で生まれたにもかかわらず、その曲は決して暗いものではなかった。 そこで彼は気づいたという。 「苦しい時でも、自分は明るい曲を書ける。」 その発見は、これからも音楽を続けていくための大きな支えになった。
Part 4
詞・画・聲 「詞画聲」。
その名前には、彼自身の創作の在り方が込められている。 彼は音楽活動だけではなく、イラスト制作も続けている。 その中でも象徴的な存在となっているのが、 「みょん」 というオリジナルキメラキャラクターだ。 詞画聲という名前は、単なるアーティスト名ではない。 言葉、絵、音。 三つの表現を一つにした創作者としての姿勢そのものなのだ。
Part 5
目標 、
紅白歌合戦の先にあるもの 将来の夢を尋ねると、彼は迷うことなく答えた。 「紅白歌合戦に数年連続で出演すること。」 しかし、その言葉の本質は単なる夢の大きさではない。 彼が目指しているのは、一時的なヒットではなく、 長く愛され続ける音楽。 誰かの人生の中に残り続ける音楽。 そんな「国民的な音楽」を生み出すアーティストになることだ。
Part 6
『向き合え』
2026.12.27
詞画聲は3回目となるワンマンライブ 『向き合え』 を開催する。 路上ライブからライブハウスへ。 そしてワンマンライブへ。 少しずつ積み重ねてきた時間が、このステージへと繋がっている。 彼にとっても、ファンにとっても、大切な一日になるだろう。
Afterword
今回の取材で最も印象に残ったのは、
彼から自然と滲み出る優しさだった。
「音楽に興味のない人にとっては、歌も騒音になり得る。」
流行を追わない。
自分の好きな音楽を歌う。
そして、自分が見つけた景色を届け続ける。
それが、
詞画聲というアーティストなのだ。
Interview & Photography by Chisui Iino
Published by REKABO SONIC
Vol.01 | November 2026